Dhalchini (hindi/kannada)
botanical name: Cinnamomum verum
一般に「シナモン」と呼ばれるものには大きく2つの種類があり、原産国や香りの特徴が異なる。カシアシナモンは中国、ベトナム原産で、香りが強く、苦みもある。ビリヤニやノンべジ系のカレーの下味に用いられることが多い。一方セイロンシナモンはインド、スリランカ原産で、カシアシナモンより香りがマイルド。日本ではより安価なカシアシナモンが「シナモン」として売られていることが多い。
target:
- 風味の良さからデザートによく使われる
- 焼き菓子、ライスプディング、チョコレート菓子、フルーツ(特にリンゴと桃)の風味づけに広く使用されている
- カレーにも用いられ、ガラムマサラの一部でもある
- モルドワイン(ホットワイン)、クリームやシロップの風味づけにも用いられる
- 胎児に影響する成分を含むため、妊娠中は控えた方がよい。
- 小さじ1/2のシナモンを毎日摂取すると、血糖値、コレステロール値、トリグリセリンの値を20パーセントまで減少させられる
- 吐き気、腹の張り、下痢の治療に用いられる
- 少量のシナモンの粉末を噛んで飲み込むと、痰を伴う咳に効く。またこの方法は夜間の手足の冷えにも効く
- 食欲不振、消化不良の治癒に重要な働きをする
- 消化不良、吐き気を伴う消化不良、風邪、免疫力の低下に伴う腸やその他消化器官の無緊張症の治療に用いられる
- シナモンの持つ少しの渋みが吐き気を和らげるのに役立つ
- 薬品に耐性のある酵母菌の侵入を食い止める働きがある
- 白血病、悪性リンパ腫におけるがん細胞の増殖を抑える
- 抗血液凝固の作用を持つ
- においをかぐことで認識能力と記憶力が向上する
- 関節炎の患者に、毎朝食前大さじ1のはちみつと小さじ1/2のシナモンを混ぜたものを摂取させる。痛みを和らげ、一か月以内には痛みなく歩けるようになる
purpose:スリランカでは、歯磨きの代わりとして、食後にシナモンスティック(セイロン)を噛む習慣がある。(カシアの樹皮は非常に硬く、苦みもあるのでこの摂取方法には向いていない)また、シナモンの葉から抽出されるオイルを虫歯に垂らして治すという家庭での治療法もある。
ビリヤニなど料理にも多用されるが、甘い香りをプラスするだけでなく、食材の臭み消しとしても作用する。葉も「インドベイリーフ」と呼ばれ煮込み料理に使用される。
web diary: 2018年8月3日 スリランカの市場にてヒアリング
2018年8月5日 シナモンティー @スリランカ
ストレートティーにシナモンスティックを細かくちぎったものが何本も入れられていた。見た目のインパクトの割にシナモンの風味は優しい。



